日本政府はなんらビジョンを示さない政府になってしまっている。

非常に残念ではある
しかし実は日本に全く可能性がないのかと言えばそういうわけでもない。政府がひそかに誘導を促しているのは金融立国だということだ。つまり日本人が所得を増やす方法は用意されているということなのだ。
その方法こそが投資であり、投資ができる人だけが豊かになっていくという世の中になりつつあるのだ。
安定は雇用がもたらすのはなく、余剰と投資リターンがもたらす
今までの日本は働きさえすれば一定の賃金は得られてとにかく安泰だというのが常識だった。だからみんな正社員になろうとしたのだ。
そして正社員になりたいという人が今でも多いのも現実だ。しかし正社員需要は明らかに急減しており需要と供給の問題で給料はどんどん下がっていくとしか思えない状況だ。
そんな中明らかに優遇されている環境がある。それは株式投資だ。
日銀は毎月500億とかわけのわからない規模で株を買い続けている。その資金は「刷られた紙幣」つまり通貨発行益だ。完全なうちでの小づちである。
さらにこの配当利回りランキングを見て欲しい。こちら
これを見ると配当利回りが5%はすでに当たり前だとわかる。
これはどういうことなのか。日銀に人工的に下支えされた安定して高い日本の株式市場で十分すぎるほどの配当を出している企業がたくさんあるということなのだ。
つまり、日本企業は従業員への支払いを減らして株主への支払いを増やしているのだ。
当然日銀が受け取っている配当も莫大な金額に違いない。
このような環境で政策的に優遇されているのは金持ちである。金持ちになって配当生活をすることが政策的に最も有利な成功方法なのだ。

そしてこれこそが日本人が収入を増やす方法でもあるのだ
投資で労働を減らす極端な例を挙げる
仮にハードワークでもなんでもいいから月に30万円稼げる仕事があったとしよう。そしてそれはそのまま手取りだとする。単純計算のためだ。
そして限界までケチって月に20万円は貯金したとする。その貯金を株式投資に全部まわしたとしよう。
毎月20万円の株式投資を3年間したとすると、…
1年目:240万円の株式+配当金
2年目:480万円の株式+前年と今年の配当金
3年目:720万円の株式と配当金3年分
が貯まっていることになる。かりに配当利回りが5%だとすると、3年目には配当だけで36万円の収入を得ることができるのだ。ちなみに前年の配当金を株式投資に回せばさらに配当金の増加率は増えることになる。
年間36万円の配当というともう1か月2か月は働かなくていいことを意味する。
かたや手取り15万円に嘆く人がいる一方で3年我慢して投資しただけで2か月(手取り15万円と比べるなら)働かなくて済む人が出てくるということなのだ。
当然ながら+3年同じことをすると4か月働かなくていいほど配当金を得られることになる。そして株価は日銀が人工的に支えているのである。

全く恐ろしい状況だ!一種のバラマキがここで行われている!
当然ながら株式ははしごを外される(暴落)リスクがある
株式が永遠に上がり続けるなんてありえない話だ。数年に一回は暴落が起き、半ば吹き飛んでしまうのが通常なのである。
そしてそれは一般的な法則であり、真理だともいえる。なので今後しばらく日経平均が上がり続けたとしてもいつかは暴落に見舞われることになるだろう。
なのでさっきの計算は机上の空論なのだ。

しかし何が空論化というと全力で株式だけに投資するのは危険だというだけだ
株への投資が優遇されているのは疑うまでもない。

しかし私は予言しておく。株式こそ富の源泉だ!などと猫も杓子も株を買い始めてしばらくしたら暴落が起こるだろう。そして言うのだ。「騙された!」と。
そこで株式を全力買いするのはやめて一定の資産だけを株式にすることをおすすめしたいのだ。
強欲は投機、欲を書きすぎなければ投資
いざとなったら失ってもいい額、月2万円とか5万円とか人それぞれだと思うがこういった金額を積み立てていくだけでも収入が増えるのは確実だ。問題は暴落時に元本が棄損するだけかもしれないということだけだ。
しかし株価が暴落したとしても日経平均はなくならないだろう。そしていずれは回復するのである。なのでなくなっても諦められる資金で塩漬け覚悟で購入し配当金だけを得るという選択肢もある。
そして強欲にならずに貯蓄しておいたお金。これこそを暴落時に投入すればいいのだ。これが投資だと私は思う。
リスクをとって得た配当で生活する(労働を減らす)という考え方
株式で配当生活というとかなり難しいような気もするが、成功した経営者の収入も配当が大半なのだ。有名大企業の創業者の収入の多くは配当なのである。そして税率は20%だ。
この時点で働いて得たお金より投資の配当のほうが税制面でも効率がいいのである。
したがって何らかの方法で年収の大半を投資に回し、そこから得た配当や利回りで労働を減らすというのは有効な稼ぎ方だと私は思う。問題は暴落などの急変時だけでそれに対処すればこの仕組みは十分に豊かさをもたらす仕組みなのだ。
頑張って年間200万円を投資に回し、5%でも得られれば御の字という計算をして見て欲しい、結果として毎年10万円収入が増えていくのがわかるだろう。これを3年続ければ1か月か2か月は働かなくていいだけの配当がもらえるのは自明である。(繰り返しだが)

これがこれからの日本で貧乏から抜け出す方法なのだ
年率5%の配当が得られる投資は?
第一に株式がある。まずは株式で安定的に5%の配当を得られる方法を見ていこう。次にFXがある。FXで5%の金利(スワップ)を得る方法はさらに簡単なのでそれも見ていこう。そして最後にリスクヘッジの方法について提起しておく。
株式で安定的に5%の配当を得る方法
まず第一に毎月一定額の株式投資をするとする。または毎月いくらか投資資金を決めておいて、その額をストックしておき下がった時に買うものとする。そしてそれは5%以上の配当が得られる銘柄に分散投資をする。さっきのランキングでは安定性が高そうなJTなどもあったので比較的容易だろう。
しかし時々来る暴落で大損をしてしまう可能性があるのでそのためのリスクヘッジをしておく必要があるのだ。
株価の変動パターンを見てみよう。
私の手書きだがだいたいこのようになる。このチャートは底打ちから反騰、長期上昇相場から天井を打ち暴落する様子を示している。
上昇相場でとったポジションは全く無駄になることも多い。これが恐ろしいところだ。このチャートは長期の変動を示したものだが、このチャートのさらに内部構造も似たような形になることも多い。そのため、時々上がりすぎたら利益確定かヘッジをしつつやればリスクを軽減できるのだ。
特にポイントになるのが上昇相場が続いた後の急騰局面だ。このタイミングで天井を打つことが非常に多い。それならそこで売り払うかヘッジするようにしよう。
一時的な株価下落をヘッジする方法
私がおすすめするのは日経平均が上がりすぎたと思ったら利益確定代わりに「日経平均ベア2倍上場投信」などのETF・ETNを購入することだ。このETFは日経平均が下がった時に倍寝上がりするというもので株価の下落をヘッジすることができる。
これにより突然暴落したとしても一定の損失に抑えられる可能性が高まるのだ。急に下落し始めて下げ止まらない時はこのダブルベアをそのまま保有して、持っている株式の一部を売却してしまえば利益がでる可能性すらある。
もちろん天井だと思ったら全部売り払ってしまうだけでも問題はない。また一から積み上げればいいのだ。それが相場であり株式だと思う。
為替で年利5%を得る方法
為替で年利5%を得るのはもっと簡単になる。
その理由はFXは通常レバレッジが効くということである。そのため少額の資金でも大きなポジションを持つことが可能になり金利が跳ね上がるのだ。高金利通貨を買わなくても5%くらいの金利を得ることは可能である。
そして為替でもこのチャートは大体同じなのだ。
ためしに外為ドットコムのスワップカレンダーを見てみよう。ドル円の買いでだいたい1万通貨1日あたり55円のスワップがつくようになっている。
1万通貨を持つための証拠金は大体45000円くらいだろう。すると45000円で毎日55円の金利収入を得られるということである。このスワップは見ての通り休みにはまとめて払われるので365日分もらえるということである。計算すると1年で2万円ほどにもなるのだ。
この時点で年利は44.4%となる。
これくらい簡単に高金利を得られるということなのである。ちなみに45000円でドル円を1万通貨買ってしまうと変動が起こった時に証拠金不足でロスカットになりやすい。なので2倍、3倍の証拠金を入れるとしよう。すると年利は落ちるが9万円でも22.2%、13万5千円でも14.8%の金利となるのだ。
当然さらに証拠金を増やせばロスカットのリスクはほとんどなくなる。4倍となる18万円を証拠金でいれても11.11%の高金利となるのである。

問題は金利ではなく価格変動の損失だ
たとえば108円でドル円を買って105円まで下落してしまうと3万円の損にある。この時点で金利など吹き飛んでしまうことがわかる。ただし、これは損切りした場合なのである。
損切りしなければスワップがついてくるだけなのだ。損をした場合は戻り売りすればスワップだけを享受することができる。
しかしそんなにうまくいけば話は早いのだ。うまくいかないから損をする人がいる。そこでさっきのようなリスクヘッジの話が出てくる。
ある程度利益が乗ったら両建てにする
FXでは金利より寝上がり駅の方が大きいので例えば2万円利益が乗ったらスワップのことは考えずに利益確定してしまうという手もある。部分的スワップ戦略だ。つまりスワップ狙いで行くのが前提だが、予想されるスワップ収益より含み益が上回ってしまったらそこで手仕舞いとするわけだ。そしてまた下落したところから買いなおせばいいだろう。
別のやり方ではある程度利益が乗ったら一時的に両建てにするという手もある。例えば108円でドル円を買い建てし、112円になってここが天井だと思ったら同額、または半分程度の売りポジションを取る。
そして114円になってしまった場合はあきらめるか損切りする。ふたたび109円などに下落した場合は売りのポジションを利益確定すればいいのだ。
もっともこれをやってどんどんドル円が上がっていってしまえばせっかくの利益を手放すことになる。なので万能ではないと知っておこう。
しかし例えば108円で1万通貨を買い建てし112円で同額売り建てした場合、その時点で利益確定したのと同じになる。112円の売りを損切りすると同時にもとの買いポジションを決済すればいいのだ。これで単に利益確定した場合と同じになる。
リスクは利益を限定するだけで、値下がりリスクをヘッジできるので安定的な取引にある。利食ってしまってもその利益とスワップ金利は残るのである。
ようするに為替(FX)で年利5%を取ることくらいなんでもないのだ。
特に今のように115円と105円を行ったり来たりというような相場だと成功する確率は上がる。120円から90円に真っ逆さまというチャートの場合は大損するだろう。そういう時は一切手を出さずに静観すればいい。一定の水準が固くサポートされている時だけこの方法をとればいいわけだ。
そしてこれをためていくことをまた考えてみてもらいたい。最終的に年間1000万円分尾ドル円をストックしたとすると50万円も100万円もスワップ収入を得ることも可能なのだ。
このようにリスクを限定しつつ預金よりはるかに高い金利を得ることは十分可能だ。
株を買う場合はマネックス証券や楽天証券を使えばいいだろう。

FXをする場合は次の取引会社がおすすめだ