
我ながら遅まきだったと思う
今更ながらマインドマップのすごさに気づいた。
マインドマップは思考と連想の全記録であり、残しきれない記憶の痕跡だ。
まず記憶の定着について少し触れておきたい。
記憶というのは忘却と追憶によって強化されると考えていい。忘れたあと完全に消えていない痕跡を掘り返す(思い出す)ことで記憶が定着するのだ。
それはあたかも放っておけば沈んでしまう沼において、引っ張り出すたびに何かにひっかかって沈みにくくなるようなことなのだ。
これが記憶の定着の簡単な説明だ。
そして私は最近マインドマップが非常に使えるツールであることに気づき、それと同時にあることを連想した。
それは、人生において子供の頃からあらゆることへの連想の記録を付けていたら一体どれほどの財産になっただろうかということなのだ。
マインドマップは連想やひらめきを永遠化するツールだ!
人間専門分野以外のことは意外と触れないでいると忘れてしまうものだ。しかし、マインドマップに「すべてを」記録しておけば見るたびに少しは思い出す。このマインドマップは専門分野以外のあらゆることを忘れずに記憶させておくことにとても役に立つと思うわけだ。
ためしに私が最近付け始めたマインドマップをお見せしよう。
これは自分に関するあらゆることを記録してみようと思いつけはじめたマインドマップだ。見てわかるとおり中心テーマやそのサブトピックは「人間」とか「自然」など多くのものを含む根源的なものになっている。
ここからあらゆることを派生させて記録してみることにしたのである。
そしてこれを見ると自分でわかるのだが、マインドマップを見なければうっかり忘れてしまう過去には思いついたけど今は思いつかない「連想」があるのだ。
つまりひらめきというのは似たような状況ではいつでも起こるものではないということなんだな。
これに気づいたときマインドマップのすごさが私にはわかったのだ。

こりゃあすごすぎるぜ
繰り返し説明するがマインドマップは必要な「連想」を過去に思い付いたものは見ていればいつでも思い起こせるようにするツールなのである。
これはどういうことかというと、一度ひらめいたことは今後の人生でいつも必要なときにひらめく状態にする道具だということなんだ。つまりひらめきを永遠化するのだ。
この重要さがわかるだろうか。
ひらめきを再帰させる内在的サイクルの説明
ものすごくわかりやすく説明するとあなたが、田舎で学校に通うために「この道はショートカットした方がいい」と思い付いたとしよう。そして大人になって会社に行ったときに本来ならこの道は全く通る必要がないはずなのに築かずに何年も過ごしてしまった、というようなことはないだろうか。
これをなくすことをひらめきを再帰させる内在的サイクルとしておきたい。つまり自動でいつでも呼び起こせるようにするシステムということだ。
あなたが、道をショートカットできる場面に直面した場合、マインドマップさえ見ていればこのことを必ず思い起こせるようになるということだ。ひらめかなければならない時に必ずひらめくようにするといってもいい。
もっとわかりやすく言うと、いつでも何度でも一度ひらめいたことは繰り返されるようにするということなのだ。

ひらめきを捨ててしまうのはもったいない!
受験にも役立つ記憶を定着させるマインドマップ
例えば劉邦という人を思い出していただきたい。後漢(蜀)の創始者となった男だ。この劉邦についてどんな話があったか意外と忘れてしまうものだが、ある強烈なエピソードを知っているとなかなか忘れがたい存在になる。そのエピソードがこちらだ。Wikipediaから転載。
~~引用ここから
劉安 (三国志演義)
劉 安(りゅう あん)は『三国志演義』の第十九回に登場する架空の人物。劉備を匿う猟師の男。
呂布に破れた劉備が曹操の下へ逃亡する最中に出会った人物。劉安はもてなしのため肉料理を出すと劉備から何の肉か尋ねられ、狼の肉と答えた。翌朝、劉備は厨房で腕の肉を切り取られた女性の死体を発見して驚き、劉安を問い詰めると、彼は食べ物が無かった為、妻を殺してその肉を提供したと話した。劉備は悲しみにたえきれず涙を流した。劉安は年老いた母を残して御供するわけにはいかないと別れを告げた。後日、劉備が曹操に会ってその経緯を説明すると、曹操は立派な行いと称え、孫乾を使者として金百両を与えた。
この話は現代の日本人にとって共感出来ないエピソードととられるため、吉川英治は『三国志』執筆の際、鉢木を引き合いに出してこの話の解説をしている。
引用ここまで~~

あり得ない話だ
日本人からすると狂っているとしか思えない。しかし中国人にとっては人命というのは家畜同然に軽いものであったという証拠だ。
このような強烈なエピソードがあると劉備という存在を思い出しやすくできる。こういったことを記録しておけば記憶の定着に役だつことは間違いないだろう。
子供の面白い発想を記録させるということ
人間子供のほうが大人が考えてもみない発想をするものだ。
この発想を逐一記録させておくことがおすすめだ。あの時ひらめいたこと、この時ひらめいたことを記録することで大人になってもそういう発想の仕方を出来るようにするためだ。
子供が歴史が好きなら歴史について一生追記し続けるマインドマップを作らせてみる。数学なら数学。生物が好きなら生物だ。
10年間もやったら恐ろしく詳しい知識の集合体になっているかもしれない。そしてそこに今まではなかった疑問や味方、ひらめきが記録されているかもしれないのだ。
マインドマップとインターネットでの学習は学校教育を超えている
インターネットには大学教授以上に詳しいメディアがそこら中にある状態だ。この専門的なメディアを読んでいけば無料で学校教育をはるかに超えた専門知識を付けることも出来る。
これから紹介するソフトでは文字とともにハイパーリンクも埋め込むことができるため、知識などの記録ととともに参照すべきサイトも記録しておくことができるのだ。
この知の集積は積もり積もれば恐ろしいものだと思わないだろうか。

マインドマップとインターネットを駆使すればあなたは大学に行かなくても大学院以上の知識を付けることも可能だろう
そして、それは小学生や中学生にすら開かれているのである。
私はすでに学校教育は無用の長物だと述べてきたが、まさにその通りである。インターネットで調べ物をした方がはるかに多くの知識を得ることができるだろう。問題は記憶してまとめなければあまり意味がないことだ。

これにマインドマップを使うのが最適ということだな
おすすめのマインドマップソフト「Xmind」を紹介
先ほど紹介したマインドマップが実はXmindで作ったものだ。このマインドマップのソフトは複数のマインドをタブで開きつつ編集もできるようになっている。
操作も非常に簡単なのでぜひ使って見て欲しい。
なおスマホではマインドマップは使えないも同然なのでぜひ子供にパソコンを買い与えて欲しい。