こんにちは。今日はサイコパスについて考えてみたいと思います。
心理学はかなり興味のある話題でサイコパスにも関心があります。
以前書いたラスベガス銃撃事件の記事でもサイコパスが関係ありました。
自分自身もサイコパスの特徴に当てはまる部分もありますが全く当てはまらない部分もある。
それではサイコパスについて見ていきたいと思います。
サイコパス診断テスト
サイコパスについて知るために診断テストを受けてみる。
(サイトはこころナビと言うサイトで、画像はそのサイトよりサイコパス診断テスト)
Q、口達者で表面的には魅力的
Q、自己中心的で、自尊心・自己価値観が強い(誇大的である)
Q、病的に嘘をつく(虚言癖がある)
Q、ずる賢く抵抗なく人を操ろうとする
Q、後悔や罪悪感を感じない
Q、退屈しやすく刺激を求めている
Q、冷淡で共感性がない
Q、自分の行動と責任を結び付けられない(責任感という概念の欠如)
Q、感情が浅薄
Q、執着して他人に依存して行動する
Q、欲望・行動を抑えるのが苦手だ
Q、性的に奔放な性行動をとる
Q、現実的・長期的な計画を立てて行動できない
Q、衝動的に行動をする
Q、責任がある行動を取ろうとしない(ルールを知っていて放棄する)
Q、幼児期から犯罪歴がある
Q、幼児期から問題行動を起こしている
Q、保護観察・仮処分の取り消し・執行猶予期間の再犯がある
Q、短期間に結婚・離婚を繰り返したことがある
Q、犯罪歴が多様である
特に問題なさそうです笑
上のチェックリストはかなり当てはまるものも合ったものの、犯罪歴とかないし・・・。
幼児期から犯罪歴あるやつなんてそうそういないですよね。
アメリカとかだといるのか笑
自分の中ではここにはないもののの緊迫した場面でも冷静な判断力とか、説得力があると言われることなどはサイコパス的な特徴かなと思いましたがそうでもないらしい。
そもそも共感の欠如という点で全く当てはまらないのでやはりサイコパスではないのだろう。
追記2018年末に再度受けてみました。サイコパス度が上がってしまった…。
サイコパスの特徴
上記の特徴をまとめてみるとサイコパスとは次のような人格が浮かんでくる。
- 表面的で浅薄な内面、人を見下し操ろうとしている
- 嘘つきで無責任、他人に依存し利用しようとしている
- 衝動を抑えられず、本能のままに行動し、反省も後悔もしない
- 幼い頃からその傾向が顕著であり、冷酷に犯罪を犯す
これにいくつか該当する人間はいることはいるが、ここまでひどい人間は相当稀だと思う。
特に幼い頃から犯罪というのは必ずしも犯罪者的とは限らないと思う。
実際の犯罪者では小さい頃から悪ガキで手のつけようがなかったというよりは、あまり目立たなかったという場合が多いように思われる。
しかしここである事件を思い出した。それは佐世保女子高生殺害事件である。
佐世保女子高生殺害事件(させぼじょしこうせいさつがいじけん)とは、2014年7月26日に長崎県佐世保市で発生した殺人事件。
被害者は佐世保市の公立高校に通う女子生徒であった。遺体が発見されたマンションに住む、同級生の女子生徒が緊急逮捕された。逮捕容疑は、被害者を自宅マンションにて後頭部を鈍器のようなもので数回殴り、ひも状のもので首を絞めて殺害した疑い。県警によると遺体は首と左手首が切断されていた。(Wikipedaより引用)
この事件では加害者が幼い頃から異常な行動をとり、クラスメイトの給食に漂白剤を入れたことがあったと報じられていた。その他にも小動物を殺したことも合ったようだ。
家庭的に問題があったかと言えばそのようにも思えるが、それ以上に衝動を抑えられないということが明らかに見て取れ、脳の器質的なもの、或いは先天的な犯罪傾向があるように思われた。
wikipediaにはその他様々な見解が上挙げられていたけれど、ひときわ目を引くものがあった。
佐川一政(作家、パリ人肉事件加害者)
「『遺体をバラバラにしてみたかった』という供述に同性愛的な愛情を強く感じる」と指摘し、「『なぜ親友を解体できるのか』ではなく『親友だからこそ解体したかった』と解釈すべき」と分析。(Wikipediaより引用)
この人はどういう観点からこのように見たのだろう。普通の感覚ではこのような見方は出てこないように思われるが、親しい人間なら食べたかったに違いないと思ったのだろうか。
この人がサイコパスかは分からないが、理解できない感覚で他人を見ている人はいるようだ。
しかし、多くの識者が家庭環境や外的な要因を挙げる中、より本能的なものとしてみている点では自分と同じだ。
犯人がサイコパスと言っても腑に落ちない事件はかなり多いけれど、自分はこの事件(加害者)こそサイコパス的であると思う。
サイコパスの先天性
こうしてみるとサイコパスというのは先天的なものだとわかる。
最初の診断テストにもあったように幼児期にすでにそういう傾向を示しているということである。しかし多くの犯罪者はこれに該当しない。
凶悪犯というと、これが日本のサイコパスだとかアメリカの有名なサイコパスだとかよく書かれているけれど、おそらくはそうではない。
犯罪傾向ということを抜かせばこの特徴に当てはまる人は多くいるはずだが、軽薄で表面的な人間ならばおそらくCEOにはなれないだろう。少なくともそれを表に出さない人間でなければならないと思う。私の勤めていた会社の一つで(結構ある笑)、共感性が欠如しているという人がいたが、口がうまいかというとそうでもなく、やはり完全に当てはまるというような人間はあまり見たことがない。
家庭環境など外的なものが影響しておこった犯罪の加害者はサイコパスではないのだろう。
サイコパスとは先的なものでなければならないと考える。
その意味で、犯人がサイコパスだと考えた時点で、家庭環境など考えても意味は無いのだ。
サイコパスは恐怖を認識できない
サイコパスは恐怖を認識できないそうな。
考えてみると、これも先天的である。恐怖を感じることが出来なければ他人の恐怖を理解することが出来ない。
こんなに恐ろしいことをいともたやすく出来るだろうかという犯罪があるが、そのうちのいくつかは実際に恐怖感が欠如した者によるものなのだろう。
生まれつき恐怖を感じたことがないので他人が恐怖することをあっさりと断行してしまうということだろう。
脳の気質的な問題ということでは、サイコパスは嗅覚が鈍いらしい。
(ちなみに自分は嗅覚が鈍いです・・・。それはさておき・・・。)
しかし自分の考えていたように器質的なものがサイコパスの特徴だというのは正しいようだ。
ちなみに自分は恐怖を認識できないどころか人一倍恐怖を感じるほうです。
サイコパスと職業
心理学者のKevin Dutton博士が行った調査でサイコパスが多いまたは少ないとされた職業は下記の通り。
サイコパスの可能性が高い職業リスト
1、最高経営責任者 (CEO)
2、弁護士
3、メディア関係者 (テレビ、ラジオ)
4、セールスマン
5、外科医
6、ジャーナリスト
7、警察官
8、聖職者
9、シェフ
10、公務員
サイコパスの可能性が少ない職業リスト
1、介護助手
2、看護師
3、セラピスト
4、職人
5、美容師/スタイリスト
6、慈善活動家
7、教師
8、クリエイティブ・アーティスト
9、医師
10、会計士
ラスベガス銃撃事件の容疑者は会計士でしたね。
サイコパスが多い職業のリストを見ると、高度な知識いや判断力を要する職業にはサイコパス的傾向がむしろ必要であるとわかります。
こうした職業における人材の傾向は今に始まったわけではなく、ずっと昔からそうだったはずだ。サイコパスというと冷酷な捕食者で排除すべきものというような論調をよく見るがそれをすればサイコパス以外の人間も職を失ってしまうだろう。あるいはサイコパス的な人を排除したことによって外科手術で助かるはずの人が死ぬかもしれない。
あるいは死地に赴く戦場カメラマンはいなくなってしまうかもしれない。
サイコパスに関する誤解
別にサイコパスを擁護するようなつもりはないのだけれど、サイコパスというと理解しがたい異常な犯罪者というイメージばかりが先行してしまい、正しい理解が出来ていないように感じる。
実際にはサイコパスというのは程度の問題に過ぎず、自分にもテストでかなり当てはまるものがあったように普通の人でもサイコパス的傾向の一部は持ち合わせているのだろう。
あまり偏見にとらわれて、「あいつはサイコパスだ」などと決めつけてしまうことがないようにしたい。
排除すべき危険なサイコパスは限られたごく一部だと思われる。
つまりサイコパス的な傾向を持つ人達のうち、犯罪的な傾向を持たない人は社会に有用である可能性が高いということだ。

ただし、今はまだ牙を向いてないだけかもしれまえんがね。フッ
結局擁護論のような形でまとまってしまいましたが、興味のある分野でもあり引き続き調べてみたいと思います。
それではまた。
サイコパス (文春新書)
posted with カエレバ
中野 信子 文藝春秋 2016-11-18
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