
暇になったらRAMディスク
PCというのは暇になったらいじりたくなるのだ。ハード的な改造に飽きてしまった場合、今度はソフト的な改造をすることになる。その一つで一種の改造がRAMディスクだ。RAMディスクは何かを改変したりするわけではないが、ソフトを使って通常はディスクではないメモリ上に仮想的なディスクを作る技術だ。しかし別に目新しいものではない。ずっと昔から使われてきたものでもある。
RAMディスクについては当サイトでもかなり詳しく解説してきた。
今回はそのRAMディスクの弱点やデメリットについて解説する
RAMディスクのデメリット
そもそもメモリは揮発性の記憶媒体と呼ばれている。揮発性というのは例えば油性の塗料などで液体ではあるけれども、時間がたつと蒸発してしまうものなどをいう。メモリの場合は電源を切るとデータが消えてしまうため揮発性と呼んでいるのだ。
RAMディスクは揮発性のためバックアップ必要
この性質のため、RAMディスクに何かを保存する場合、バックアップが必要というデメリットがある。例えば、RAMディスク上にソフトをインストールすることは可能だが、インストールしても通常は電源オフの時点で消えてしまう。RAMディスクにソフトをインストールしている人がどうやってそれをつかっているかというと、電源オフ前にバックアップ、電源投入後リカバリという作業をRAMディスクソフトが行ってくれているだけの話である。
したがってRAMディスクには次のような弱点がある。
RAMディスクはバックアップしておかないとバグった時に復元不可能
時々なにかの拍子に不具合が起きてRAMディスクに保存していたデータが壊れたり消えることがある。すると、電源オン時のデータリカバリでも壊れたデータが復元されるため、RAMディスクにインストールされたソフトが使えなくなる場合がたまにある。つまりRAMディスクを常に安定して使うためにはRAMディスクソフトのバックアップとは別に自分でバックアップをとらなければならないということだ。(バックアップソフトにはSugarSync などがある)
RAMディスクは停電に弱い
RAMディスクはデータ保存に一定の時間をかけている。つまりシャットダウンの時にバックアップするようにプログラムされている。しかし突然の電源オフが起きるとバックアップする暇がなかったり、正常な保存に失敗してデータが壊れてしまうことがある。フリーズして強制終了する場合にも同じだ。とにかくRAMディスクは突然の電源オフに弱い。
RAMディスクのデータは復元不可能
ハードディスクなら復元ソフトで復元が可能な場合でもRAMディスクでおそらく全く不可能だ。電源が消えると跡形もなく消えてしまうと思ったほうがいい。なので保存しておきたいデータの置き場としては不適切ということになる。ゲームのインストール場所としても有効なRAMディスクだが、例えばセーブデータなどを置くのは不安だということになる。保存するデータごとにRAMディスクにしたりハードディスク(HDD・SSD)にしたり工夫が必要なのもデメリットといえるだろう。
まとめ
RAMディスクは一時ファイルとしての置き場なら高速で最強だが、ソフトをインストールする場合にはいろいろ工夫が必要になる。RAMディスクにソフトをインストールするとどうなるかはFirefoxなどのポータブル版をRAMディスクに置いてみればすぐにわかる。しかし、すでに書いたようにバックアップが必要というのがデメリットになる。バックアップにはソフトが必要なので無料・有料ともに紹介しておくので本格的に運用したい人は用意しておくといいだろう。
なおおすすめのRAMディスクソフトはこれである。

完全に最強で、絶対おすすめだ