こんにちは。涼しいですね。
え?暑い?
暑い暑いってあなたが暑い暑いいうからみんな暑い気がしてきて体温が上昇して気温が上がってるんですよ。ただちに涼しいと思って下さい。
さて、ネットで話題のストローマン論法ですがこれもストローマン論法ですよね。暑いを拡大解釈して攻撃してみました。
ストローマン論法は見るからに卑劣なやり方で最近ネットの掲示板を見る機会があったのですが詭弁に満ち溢れたその掲示板の論法をストローマンという表現で私も納得した気がしましたね。
それに今ではすっかり嫌われ者となってしまったマスコミもよくやってましたよね。これ。
ストローマン論法は確かに卑劣だと言えます。特に話題についてあまり感心がない第三者かるするとストローマン側の意見が一見正しいように見えるのが厄介です。しかし、ストローマン論法は卑劣である、と規定してもあまり意味がないしなくならないような気がします。
敵を知り己を知れば百戦殆うからずというではありませんか。
まずは敵になりきってストローマン論法で相手を騙す方法を考えてみましょう。
ストローマン論法で相手を騙す方法
まずはストローマン論法という言葉が広がる要因になったという宇多田ヒカル氏のツイートを引用してみます。
有名無名問わず、誰かがメディアでした話から別の誰かが一言だけ抜き取って、文脈から切り離してネットで持ち出して、そこから少数派を除いた多くの人がソースの文脈を参照しようとしないまま自己投影に基づいた批判や擁護(つまり妄想)のたたき台にして論争が繰り広げられる現象にまだ名前ないのかな
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2018年7月17日
このツイートに対し、「ストローマン論法だ」という返信があったことで一気に広まったということです。
よくある自分の発言が自分の知らないところで全く違った意味合いを持って論じられているというパターンですよね。
これを類型化して見ることにします。
ゲスで下劣な態度をもってある人の意見を代弁することで相手を貶める
さっきのパターンは誤解されている、理解されていないというばかりか自分はそんな主張をしていない、さらには「この俺がそんなゲスなこと言うかよw」みたいな憤懣やるかたない状況になるわけです。
ここで一つわかったのはストローマン論法を使い、ゲスや考えを持ってある人の意見を代弁すると相手をゲス野郎に貶めることが出来るということです。
これによりあなたがムカついている人気者のカッコいい発言などをゲス野郎の発言として広めることが可能です。人気者のすまし顔に一発食らわしてやりましょう。
さて、悪人になりきってこのような手法の応用やその効果を挙げて検討してみましょう。
その2、道徳的曲解:相手を不道徳だと貶める
例えば、A氏「医療保険の負担割合を引き上げる。制度の維持には自己責任と自己負担が重要だ」という意見があったとします。
これに対しB氏が「自己負担させるのが目的だ。A氏は過去に◯◯病への差別発言があった人物だ。弱者をいじめようとする陰謀であり悪質だ」と言ったとします。
このようにあったかなかったかわからない「過去に差別発言があった」という一言を加えるだけで相手の発言を不道徳な差別発言であったかのようにすり替えることが可能です。
正論を言うムカつくやつの鼻に一発食らわしてやりましょう。
その3、養護=恋愛感情であるかのように言い立てる
これは小学生から大人まで広く広まったストローマン手法だと言えましょう。余計な擁護をするやつにはこっ恥ずかし思いをさせてやりましょう。
A氏「もうそれ以上C子を非難するのはやめろ」
B氏「C子が好きなのか?笑」
例を出すまでもありませんでしたね。これをやられるとかばう側は恥ずかしくてかばいづらくなるのです。正義感丸出しのカッコつけヤローに牽制球を投げつけてやりましょう。
その4、利己的な意図があると思わせる
これはある人が言った正論に対し実は裏に欲望や利己的な目的があるのだと思わせる手法です。
A氏「君たちは子供だしもう遅いから帰りなさい」
B氏または子供BからF「そんなこと言って値引き品の弁当全部一人で持っていくつもりじゃねw」
または
ナンパされて嫌がっているC子をみて、
A氏「嫌がっているだろうもうやめなさい」
ゲス男「そんなこと言ってカッコつけて、てめーが美味しくいただくつもりだろーが笑」
などです笑
カッコつけて紳士面をする偽善者に馬糞のような言葉を浴びせてやりましょう。
その5、あらぬ疑惑を持たせる
揉め事の仲裁に際し公平な人物にその場をうまく収められそうになった時などに有効です。
A氏「もうそれくらいでいだろう。相手にもメンツがあるんだ。君も通すべき筋というものがあるだろう」
B氏「筋とかメンツとかお前が筋モンなんじゃないのか?組の看板持ち出して脅してこの場を納ようたってそうはいかねーぞ」
このように正論をいう紳士を実はその筋の人と思わせることにより信頼性や権威性を失墜させることが出来ます。
反論しがたい正論をを言って揉め事を丸く納めようとするおせっかい野郎に冷たい氷水をぶっかけてやりましょう。
その6、全く違う事実があったかのように見せかける
例えば、PTAの仲間の集まりに美人で誰からも好かれるけどあなたは嫌っているA子が欠席したとします。こんな時にでっち上げを用い相手の人気や権威を失墜させる時に有効なやり方です。
B子「A子さんから伝言で今日は子供の送り迎えがあるので出席できないということです」
C子「この前もそんなこと言って休んでいたわね。その日の夜繁華街でばったり出くわしたけど、子供を送り迎えした後若いツバメと逢い引きでもしてるんじゃないかしら」
このような事実はないにもかかわらず、繁華街にいたということを拡大解釈してあたかも若い男と不倫でもしているように思わせることが出来ます。全くの事実無根だとしても通る余地はあります。
何故なら世間には「火のないところに煙は立たない」という言葉もあるから。
いつも疎ましくまぶしすぎる完璧女子をすっ転ばして泥水に叩き込んでやりましょう。
その7、不穏な空気を作り上げる
あなたがストローマン論法によって巻き起こした状況の責任を負わず、離れたところから見物して楽しみたい場合に有効な手法です。
例えば、最近近所で殺人事件があり犯人がまだ捕まっていないとします。そこで集まりがあった時に不穏な空気を作り出しあわよくば気に入らないあいつが疑われるように仕組むのです。
A氏「今日は会合にお集まりいただきありがとうございます。しばらくご歓談下さい」
B氏「ところでだが最近きな臭い事件が多くて怖いね」
C子「あの犯人捕まってないんですってね」
A氏「私も教育に関わるものですから事件については大変心配しています」
B氏「あの事件は子供を狙ったものだ。いつも子供と接している職業のものの犯行と思われるが…」
このようにまずは場に不穏な空気を作り出すのです。そうしているうちにその場に疑心暗鬼が湧いてきます。(ひょっとしてA氏が犯人じゃないのか…)
B氏「ゲホッゲホッ。すまない。この会合はまだ続くのかね?犯人も捕まっていないことだし顔見知りとは言っても気の知れない方々とあまり長時間すごすのもどうかと思うのだが」
これにより犯人はここにいるという可能性を想起させることが出来ます。
あらぬ状況証拠を持ち出して気に食わないあの男を犯人に仕立て上げてやりましょう。
ストローマン論法と論者の考察
ここまでの議論はストローマン論法で相手を攻撃する立場の人間の視点で見てきました。何か気づきましたか?
そうです。
この手の論法を使う人は大抵目に見えた悪意を持っているのです。時に悪意なくこういう論法を使う方がいますがその場合は大抵自分のことを頭がいいと勘違いしているガリ勉タイプです。後者の場合ストローマン論法であることと卑劣なやり方を指摘してからかってあげるのがいいでしょう。
問題は前者の方です。あなたが思っている以上に悪意を持ってストローマン論法またはストローマン手法というのは使われているのです。
そのためストローマン論法への対処法は以下のようになります。
その1、悪意に気づく
相手は悪意を持って行動しているのだとすぐに気づきましょう。ストローマン論法というのは当事者にとっては誰も信じるはずのない荒唐無稽な議論に見えたりするものです。しかし事情を知らない第三者にはあたかもストローマン側の意見が正しいように見えてしまうのが問題なのです。
したがって、あなたが言われた側ならすぐさま悪気に気づく必要があります。早期の火消しこそ重要なのです。
その2、早い段階で嘘と論理の破綻を指摘する
あなたにとってそれが事実でなくとも、ストローマン論法によって誇張された事実はあたかもそれがあったかのように広まってしまう可能性があります。
よってあなたは第三者が誤解をする前になるべく早い段階で持ち出された誇張が嘘であると言明しストローマン論法で主張された議論が誤りであると否定する必要があるのです。
それが明らかなことなら不要な誤解の広まりを防ぐことが出来るでしょう。この時に重要なのは明快さと100%言い切る潔さです。これっぽっちもそのような事実はないのだと堂々と宣言しましょう。
その3、必要なら相手の論法と卑劣な戦略を明らかにする
相手がしつこい場合や実害があるような場合はする前に論法で傷つけてくる相手にもダメージを与えるよう画策しましょう。ここまでする必要がないと思えば早期の火消しだけで問題ありません。
徹底的にやるなら相手が嘘と騙しと詭弁を用いて、まったくない事実をあたかもあるように作り上げたという全貌を相手がやったとはっきり分かる形で公表しましょう。
これにより悪いことをしたものの信頼は失墜し以後誰からも信用されなくなるのです。ストローマン論法がまかり通っている理由の一つは、バカバカしくて言われたほうが反論しないことにあります。
また、相手の悪意を理解できず自分が攻撃されていると気づかないことにあるのです。
まとめ
ストローマン論法は多くの場合明確な悪意をもって攻撃するために使われています。
その悪意に気づき早期に相手の策略をつぶしてしまうのが正しいやり方です。悪意に気づかず、だれも信じない荒唐無稽な意見と思って放置していると思った以上に広まってしまい事実として誤って認識されてしまうでしょう。
はっきり言っておきますが、この手の論法には反論が必要なのです。リアクションを取らなければ相手の意見が通るのだとこの際認識するようにして下さい。
正しく筋を通す人がまっとうに評価されることが何より大事です。
謂れなき誹謗から身を守るために。
今回は現実でのことを例に書きましたがネットでも同じこと、いやはるかに悪質なことが起こりえませ宇。その場合の対策については次の記事をお読みください。